кунинокотоブログ

ユーラシア大陸と食べ物と区画とメタル

IN FLAMESその1〜Lunar Strain

インフレイムスの1stアルバム、巷ではMELODIC  DEATH  METALの礎を築いたアルバムとして崇められてる感じするけと、個人的には彼らのアルバムの中で一番ピンと来ないんだよなぁ〜〜〜(2018年現在)

その次のEPとか2ndアルバムとかはめっちゃ好きなのに、なんでだろう?

ルナー・ストレイン

ルナー・ストレイン

 

インフレイムスとダークトランキュリティの1stアルバムはそれぞれの1stアルバム以降にお互いのボーカリストを交換したみたいな言われ方するけどあれはちょっと違っていて、ミカエルはダートラのギタリストをしながらもボーカルにも興味があったからボーカリストのいなかったインフレイムスに頼まれて作詞と歌を手伝ってあげたという感じで、対するアンダースはダートラの正ボーカリストだったけど1stアルバム発表後に音楽性の違いで脱退したって感じだろうか。まぁ脱退して良かったよね、当時のアンダースってボフボフ言ってるだけだったし。

 

当時のインフレイムス、ギタリスト/ドラマーのイェスパーとギタリストのグレン、ベーシスト/ボーカリスト(ごく初期だけ?)のヨハンの3人で切り盛りしてたっぽくて1stアルバムにクレジットされてるボーカリストのミカエルがサポートなのは前述の通りだけど、もう一人のギタリスト、カール・ナスルンドなんかほぼサポートみたいなものなんじゃね?ってくらいの貢献の無さ…まぁ、すぐ抜けちゃったぽいし、1stの1年前に出した3曲入りのdemo(demo'93)ではクレジットこそあるものの音源自体には参加してないらしい。

 

デモと言えばその収録曲は全部1stアルバムに収録されたわけだけど("In Flames","Upon an Oaken Throne","Clad in Shadows")、それらの曲だけはアンダース・イーワス(インフレイムス結成時ギタリストで、現ダートラのベーシスト)がギターソロ弾いてますね。

1stアルバムには歌詞カード中に誰がギターソロ弾いたかがご丁寧に書いてあるんだけど、“Anders I”とだけしか書いてなかったから最初はずっと「誰だこいつ?」って思ってました。インフレイムス界隈にはアンダース・フリーデンとかアンダース・ジヴァープ(一時期サポートしてた、ダートラのドラマー)とかアンダース多すぎだから分んなかったよ…サンクスリスト良く見たらフルネーム載ってました。

ちなみにこのアンダース、その後にベーシストとして長きにわたってインフレイムスを支えるピーターの実兄です。ヨハン脱退後にピーターがすんなり加入したのはそこらへんの関係もあったんだろうね。

 

デモについてさらに言及するとネットで画像を見ると連絡先としてヨハンの住所?が書いてあったから当時は彼も割とこのバンドに精を出してたことが見て取れますね。結成時はボーカルも担ってたらしいし。インフレイムスの歴代メンバーの中で随一の影の薄さだと思うので少し意外でした。

 

音楽については特に言及することもないんだけど個人的には"Everlost (Part I&Ⅱ)"が一番好きかな。前半の物悲しいメロディックデス・ドゥームな感じと後半のアコギ&女性ボーカルの慟哭メロな感じが。その後のインフレイムスっぽさは皆無だけどね。あとは"Behind Space"はこのバージョンが一番好きかもです。このバージョンというかラストのアコギメロディが好きなだけなんですけどね。

 

そういえば自分が持っている1stアルバムは国内版の初回のCDなので次のEPがまるまる入っているのですが(つまり、インフレイムスが日本デビューしたのはEP発売後の95年)、そこにメンバーとしてクレジットされていたのはイェスパー、グレン、ヨハン、ビョーン(ドラマー、当時の音源には未参加)で、ああ、まだアンダースは加入していなくてビョーンだけ加入していた微妙は時期だったんだなあと感慨深くなったものでしたよ…

 

そしてビョーンについて、このアルバムだけは「ビョルン・ゲロッテ」という謎表記でした。(2ndから修正)

イェスパーが「ジェスパー」となってたり、まだまだスウェーデン語読みが浸透してなかったんですかね、こんなところにも北欧デスメタルの黎明期を感じてしみじみしてしまう老害です。