кунинокотоブログ

ユーラシア大陸と食べ物と区画とメタル

日本のモスク飯を探す旅(御徒町の南インド)

食べることが好きだ。

人間の3大欲求の中で食欲が突出して高い欲望と言い切れるし、ご飯を食べ終わると次のご飯のことしか楽しみじゃなくなる。

 

そして、羊肉が好きだ。

肉の中で一番好きだ。昨今の羊肉ブームのおかげもあり、羊肉を扱う飲食店が増えたし、スーパーでも羊肉が置かれていて自分で調理することもできる。

 

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近所のスーパーで羊肉が手に入ったので嬉しくて自作してしまったプロフ、イスケンデルケバブ、ラグメン(左から)

 

だがしかし、羊肉愛好家としては未だに羊肉不足っ....! 圧倒的羊肉不足っ....!という思いを禁じ得ない。

そんな時、頼りになるのは何か?

そう、ハラールフードである。

 

ハラールフードとは、みんな大好き安定のムスリムフレンドリー食材のことだ。そして、その食材のみを扱うハラールレストランに行けば間違いないと感じる。

 

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ふとした瞬間に突然現れる町のハラールレストラン

 

しかし、このハラールレストランが曲者で、いざ行こうと思った時に限ってどこにあるのか分からない代物なのである。

トルコ料理ハラール料理なのはなんとなく想像がつくが、意外と見つけることができない。逆に、至る所にある(体感的に2駅に1店舗くらいの割合で見つかる気がする)インド料理屋だが、店によってはハラールの文字がある。身近にあるようなないような、ますます分からない。

 

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もともと同じ国だったパキスタンバングラディシュがイスラム国家なので、インドにイスラム教徒が多いことはある程度納得出来るがどうしてもヒンドゥーのイメージが強い

 

そういう時は、モスクに行くに限る。

モスクに行けば近くに美味しいハラールレストランがあるに違いない。

 

日本国内のモスクについてあまり考えたことはなかったが、ある意味観光スポットみたいななっている東京ジャーミーではなく(勿論、あそのでも普通に礼拝してますが)、そこら辺の神社やお寺みたいな感覚の「地元モスク」はないのだろうか。

 

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ちなみに東京ジャーミーは日本最大級のモスクだけあって圧倒的な迫力だし毎週土曜日の集団見学会は飛び込みOKかつ興味深いのでお勧めです

 

そう思ってググってみると、首都圏近郊だけでも割と沢山のモスクが存在することが分かった。思い立ったが吉日と行ってみることに。

 

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在日ムスリムは10万人以上とも言われているらしいからある程度の数のモスクがあっても不思議ではない

 

とある雨の降る日、東京のなかでも屈指のインターナショナルエリアである御徒町に降り立ち早速調査開始。

とともにすぐにモスクを発見した。思いの外周囲の風景と調和している。

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「細長っ」って思った

 

下手したら神社とかお寺の類いよりも見事な溶け込みっぷりだ。東京ジャーミーみたいなのを想像していただけにその佇まいの庶民っぷりに思わず好感度が上がった。

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辛うじて屋根の部分はイスラム感出して主張している

 

正面にまわってみると、ただでさえ細長い建物だが入り口がふたつあり、どうやら礼拝スペースは右側のさらに細い塔であることが分かった。ホントはもっと広くしたいだろうに、日本の土地価格問題は在日ムスリムも悩ませているようだ。

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さて、モスクある所にはハラールあり、という事で周囲を見渡すと直ぐ近くにありました。ハラール食堂が。

どうやら南インド料理の店の様でその名もズバリ「ベジキッチン」。流石に野菜だけであればハラールに引っかかるまい。(酒もダメか)

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同じような器が沢山並んだ様がまるでドラムセットのようで美しい

 

南インド初心者としてはタイトルトラックたる「ベジキッチンセット」を頼むと3種類のカレー(全部ベジ系)、ライス(嬉しいバスマティ米)、ココナッツ風味のミルク粥的なもの(激ウマ)、パパド(煎餅的な何か)、緑色のナンが到着。自分はベジタリアンでもビーガンでも無いんですが、流石に旨すぎて狂いましたね…

 

 

ハラールと言うとよく分からなくて敬遠しがちだが、インド料理はある意味日本人にも市民権を得ていることもありそこまで抵抗感が無いはず。

ということで、友達がムスリムでどこでランチしたらいいか分からない!とか、菜食主義者なのでランチ難民になる!とかいった皆さんの要望をかなえる素敵なレストランです。是非ご賞味ください!(モスクへのお参りも忘れずに)

 

 

 以上!!!!!!!!!!!!!

 

 

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飯系インスタグラマーのつもりだったもののいざ見返してみるとシズル感は皆無だった