2019年新譜まとめ
2019年も色々な音楽を聴きました。そう、Spotifyでね。
備忘も兼ねて印象的だったものの振り返りを。(思いついた順に書いているので順番に意味はないです)
I, The Mask/In Flames 🇸🇪
待ちに待ちまくった新譜なわけですが、結論から言うと「かっこいいんだけど前作の方が好き」という感じ。もちろん前作の延長線上なので前作が好きだったら気に入ると思うんですが、今回はまったり系の曲が目立つというか…ただ、タイトル曲だけ異様にかっこいいので、この曲だけエンドレスリピート不可避。
とは言っても個人的に提唱している「インフレイムスは奇数作品は微妙説」があるので早くも次作に期待ですな。あとは、もうこれ以上メンバー変わらないでくれれば…
Dream Baby Dream/EGO-WRAPPIN’ 🇯🇵
エゴは新譜が出てるのを知って昔聴いてたな~的な感じで聴きました。こういう時すぐに聴けるのがSpotifyの良いところですね。
で、中身ですな先入観無で聴いたからかなかなかよい。というか、1曲目のArab no Yukiがすげー良い。確かにアラビア半島って雪降るんですかね。あとは中盤のShine Shineもすげー良い。個人的な感覚として、「すげー良い」曲が2曲以上あればアルバムとしてはなかなかのもんだと思います。
No Halos In Hell/Cyhra 🇸🇪
元アマランスのジェイクと元インフレイムスのイェスパーのバンド第2弾。正直第2弾が出るとは思わなかったけど、ジェイクのソロプロジェクトみたいなもんだから無事に日の目を見たのかも。これがイェスパーのリーダーバンドだったらまたいつもの自然消滅が…
今作も前作同様に曲はホントかっこいいんだけどわなんだかんだでイェスパーがいる意義をそこまで感じないんだよな…
In Cauda Venenum/Opeth 🇸🇪
2019年12月の来日公演も演奏・選曲・MCともに良すぎたオーペス、今回のアルバムもなかなか良いです。個人的には初っ端のDignity~Heart In Handの流れがめちゃくちゃ良かったけどそのあとが意外と地味な印象が…個人的には前作・前々作の方が良かったかな?という印象だけど、どのみち高品質なので全く問題なし。
location/She Her Her Hers 🇯🇵
サビで聴かせるというより、同一コードのリフレインで聴かせる感じで、音使いとか雰囲気とかコード進行とかがたまらない系。ライブハウスとかで聴いたら浸れそう。雰囲気一発もの(?)は苦手なんだけどこのバンドはコードの感じが自分の好みとあってて良きかな。
Atonement/Killswitch Engage 🇺🇸
個人的には初っ端の印象が薄かったのでそのままアルバム全体の印象に繋がっちゃったなーという感じ。でもTakeControlからのラスト4曲がかっこよくて前半にもこんな感じの流れがあれば…とちょっと残念に思ってしまった。
High Crimes/The Damned Things 🇺🇸
EverytimeIDie,Anthrax,FOBのメンバーによる俗にいうスーパーグループなんだけどめちゃカッコいい。前作はHR/HM感の増したフーファイターズって感じですごく良かったんだけど続く2作目(10年ぶり…まさか出るとは)もめちゃくちゃ良かったです。メンバーはそれなりに代わってるけど気にならない。めちゃくちゃかっこよいから。
Procession Of Ghosts/Dawn of Disease 🇩🇪
おっさんになってくると「これを聴くなら○○を聴いた方が良い」とか「○○と△△を足したようなバンドだ」とかそういったつまらない音楽の聴き方になってしまうわけですが、このアルバムは問答無用で「メロデス…最高…」以外の思考を奪ってくれる最高のアルバム。「俺にもまだこんな感情が…」という気持ちになれる名盤。
Astronoid/Astronoid 🇺🇸
めちゃくちゃ不思議なバンド。ありそうでないというか。ありきたりな言葉で言うと宇宙的というか。透き通ったボーカルに空間的なサウンドプロダクション、ギターの存在感は全くないのにやたらとメロスピ的なスピード感でドコドコ疾走するドラム。「ポストロック的なメタル」で片付けられないこのミスマッチ感が良かった。欠点は心地よすぎて曲自体を聞き流してしまうところ…
Coulors in the Sun/Voyager 🇦🇺
一応プログレメタルの範疇なのかも知れんがそこまでメタルメタルしてなくてシンセふぁあ〜って感じで曲もいい塩梅にポップでセンスある。と言うか最近のバンドはメタルとメタル以外の音楽を融合させるの上手いっすね。
A Boat on the Sea/Moron Police 🇳🇴
このバンド、最高。メロとか曲展開とかがヨーロッパのバンドとは思えないほど日本の若手ロックバンドっぽくて、インタビュー読んだらスーファミのサントラ聴いて育ったとのこと。どーりで。
複雑なのに複雑になり過ぎないところも良いんだけど何より曲が短くてポップなのに尽きる。
DEEP BLUE/9mm Parabellum Bullet 🇯🇵
比較的路線も変わらないし相変わらずダサいんだけど2曲目の名もなきヒーローがカッコ良過ぎて慟哭しながらのたうち回りました。ありがとう9mm…
Shaped by Fire/As I Lay Dying 🇺🇸
アズアイのほんっっっと久々の新譜。彼らの同行については語りませんが、中身は時の経過を全く感じさせないほどいつもの最高級メタルコア。一時は諦めてた彼らの帰還と曲の良さに涙無くしては聴けません。
Descender/Avandra 🇵🇷
プエルトリコてあまりメタルのイメージないですが今やバンドの出身国と音は関係ないですよね。一言で言えばドリムシフォロワーなんですが、良くあるクサメタルプログレに比べると良い塩梅で落ち着きがあってそこが良い。
と言いつつ、前作にあったメタル的な疾走感も欲しかったなと思う疾走厨です。
METAL GALAXY/BABYMETAL 🇯🇵
みんな大好きベビメタ、今回から1人抜けて2人組になってますが、まぁ当たり前というか音楽面での影響は皆無です。
曲もアレンジも相変わらずかっこよかったんだけど、前2作に比べるとメタル見本市感が減ってて、モダンなメタルコアのウェートが高い…気がするだけかもしれない。何度も言いますが曲はとても良い。
AMO/BRING ME THE HORIZON 🇬🇧
すっかりエレクトロ系ロックバンドとして貫禄が出てる彼らですがTVCMで本人映像が出てきた時にはビビりましたね。個人的にはセンピターナルの頃が好みだったので、もう少しゴリゴリしてくれたら…とか1曲だけでも前作のハッピーソングみたいに爆発する場面があれば…とか思うところはありますが、今作もカッコ良いのでこれからも応援します。
Flesh & Blood/Whitesnake 🇬🇧
いや、復活後の最高傑作じゃね???
個人的にはcrying in the rain(1982),crying(1997),a fool in love(2008)の流れを汲むヘヴィブルーズ曲heart of stoneが好きです。絶対ライブじゃやらないでしょうね。
期待が大き過ぎたのかちょっと印象が薄かったかな…椎名林檎らしい良曲揃いだとは思うんですが。でも世間の期待は既に東京事変の次なるアルバムですね。
Fetish/夜の本気ダンス 🇯🇵
今まで名前しか知らなかったんですがノリが良くて最高。過去作も聴きましたが新譜が最高。
モメント l.p./クラムボン 🇯🇵
前作がかなり気合い入った作風で聞き応えあり過ぎたんですが今回も方向性としては似てます。でも前作の方がより「売れるぞ!」的な圧を感じたなぁ〜
でも「ゑゐゑん、可憐」みないな名曲があったのは嬉しかった。
「こんなのを聴いて悦ぶ自分」が嫌なんですけど身体は正直ですね…めっちゃ好きです
Bowels Of Earth/Entombed AD 🇸🇪
スウェーデンのデスメタルなんですがここまで金太郎飴だと清々しい気持ちになるし、結局名盤判定してしまうので自分の耳も金太郎飴です
too close to know/showmore 🇯🇵
前作は(1曲目だけ?)マンデイ満ちるぽさがありましたが今作は安藤裕子ぽさがあります。と言いつつそういう耳で聴くと前作も安藤イズムあるかもですがとにかく今作は曲が良くて好き。
Another State of Grace/Black Star Riders 🇺🇸
このバンド、2ndのタイトル曲"killer instinct"だけ異様に好きで他は普通って感じで、この4thも普通に始まったから「やっぱりな…」て感じだったんですが4曲目から突然良曲のオンパレードが始まり「なんで?」って感じでした。
Hit the Ground/Grand Slam 🇬🇧
なんの前知識も無しに聴いたけどあまりのカッコ良いハードロックぶりに卒倒。どうやらシンリジィのフィル・ライノット(故人)がかつて組んでたバンドのリユニオン・当時のマテリアルを正式録音って感じらしい。カッコいい訳だわ。全てのハードロック、ストーナーファンに捧ぐ。
Garden of Storms/In Mourning 🇸🇪
バンド名から何となくブラックメタルかドゥーム系か…とか思って敬遠してたら割とメロデス風味もありつつのって感じで、でもデスメタル的な雰囲気はそこまで感じないのにしっかり疾走してて…と謎なバンド。なんかよく分からないけどカッコいい、みたいなバンドに出会うと嬉しくなる。2019年は(Spotifyのお陰で)沢山のバンドに出会えた1年でしたとさ!
以上!!!!!!!!!!!!!!!
2018年新譜まとめ
2018年には色々なアーティストの新譜を聴きました。かっこいいな~と思ったものな沢山ありましたがその中でも印象的だったヤツを。備忘を兼ねて。
The Burning Cold/Omnium Gatherum
とにかく良過ぎ。今年一番聴いたアルバムかも。現在進行形で傑作を聴けて嬉しい。
疾走一辺倒系ではないけどなんか良いんだよな~。
初っ端のGods Go Firstから独特のメロディと、4つ打ちからのツーバス連打になだれ込むリズミカルなドラムによるリズムにノックアウト。続くRefining Fireも同様に悶絶メロだし、6曲目のThe Fearless Entityなんて慟哭するなというのが無理。
典型的な疾走はあまりしないのかな?と思いきや何故か後半のDriven by ConflictやPlanet Scaleでしっかり疾走します。非の打ち所がない最強のアルバム。
Day Of Salvation/Thousand Eyes
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日本のメロデスバンド。すげえ良い。
日本のメロデスは(日本に限らずだが)テクニカルになりがちというか、ブラダリっぽくなりがちな気がするんだけど、これは程よくテクニックも魅せつつ、基本はクサメロ慟哭系メロデスなので老害も安心して涙を流せる。
そして日本のメロデスって日本人の好みのツボを突き過ぎィ!
Queen Of Time/Amorphis
クイーン・オブ・タイム【通常盤CD(日本盤限定ボーナストラック収録/日本語解説書封入/歌詞対訳付)】
- アーティスト: アモルフィス,トミ・ヨーツセン,エサ・ホロパイネン,トミ・コイヴサーリ,オーリ=ペッカ・ライネ,サンテリ・カリオ,ヤン・レックベルガー
- 出版社/メーカー: ワードレコーズ
- 発売日: 2018/05/16
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安定のアモルフィス。初めて聴いたときは”普通”な名盤かな?と思ってたけど繰り返し聴くうちにそのいぶし銀なメロデスの魅力が滲み出てきて評価が上がってきました。まあアモルフィス信者ってのもあるけどね。
惜しむべくは、せっかく復帰したオーリ=ペッカ・ライネの曲が無いこと。ボートラで1曲作っているらしいですが、次は本編で名曲を書いてくれることを期待します。
好きなら問わない/ゲスの極み乙女。
言わずと知れた日本のロックバンド。
いつもクオリティ高いけど今回は輪をかけて高いと思う。あざといと言われようがあざとい曲大好きなのでしょうがないね。
Senshi No Seishin/Senshi
セルビアのメタルバンド。セルビア?旧ユーゴスラビア諸国なんですね、今行きたい国トップに君臨してます。日本好きメタルバンドは割と多いですが、ゴリゴリのメタル・ハードコアというよりはなんかこう、ボーカルが吠えてないというか、skindred的な感じが良いです。
曲も良い意味でメタル的な緊張感が無いというか…第一印象よりは個性的でかなり気に入りました!
ツン×デレ/神聖かまってちゃん
改めて聴いてみるとやっぱ名盤だわこれ。ただイカれてるだけじゃなくて、曲として純粋にかっこいいです。アルバム通して水準が高い。
巷では以前の代表曲からのシリーズものである1曲目を推す声が多いけど、2曲目の塔を登るネコから醸し出るなんとも言えない狂気、なかなかここまで吹っ切れられないのでは…不覚にもなんかこれは日本のポップロックシーンが誇る先進的なバンドなのでは?とか思ってしまった…
H.O.T/Nulbarich
これもかっこいい。個人的にサチモスの新譜が最初の2曲以外は普通…って感じだったのに対してこのアルバムは最後まで割とだれないです。どっちが良いかは完全に好みだけど、個人的にはロックなノリがある分ナルバリッチの方が好きでした。リズムがはっきりしてるし、メロも好みだしね。
DAPPER/SOIL&"PIMP"SESSIONS
これはこれでアリ!って感じの名盤です。こういうクラブジャズ的アプローチのアルバムは今のところこれだけっぽいし、この路線で今後も行かない限りはザ・スクエアのスターズアンドザムーンみたいな、ちょっと番外編的な隠れ名盤みたいな扱いになりそう。
Brothers & Sistersの頃も懐かしいけど、あの頃のテイストも今後は要所要所で取り入れてくれれば良い感じになりそうだけど、とりあえず正規サックス奏者を加入させよう。
Elements/Caliban
ドイツのメタルコアバンド。
同胞が次々とメタルコアを捨てる中、割とメタルコアをやってる感じだと思う。でもその中でも色々と新機軸を入れたりして、昔のファンを切り捨てずに時流に合わせてる感じ。正直ちゃんと聴いたのは初めてですが気に入りました。
To Drink from the Night Itself/At The Gates
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古株メロデスおじさん達の本気を感じましたね。といっても地味といえば地味なんですが。それでもファンが喜ぶ要素はばっちり入っているので好きです。初期のエッセンスも復活したと言えなくもないですが、当然ながら初期2枚の滅茶苦茶な曲展開に比べるとかなり整合性があるのであそこまでを期待すると肩透かしかも…
Heaven Doesn't Want You and Hell Is Full/We Sell The Dead
Heaven Doesn't Want You and Hell Is Full
- アーティスト: We Sell The Dead
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スウェーデンとフィンランドの混合バンド。スパベガのアポロやインフレイムスのニクラス含めた3人がスウェーデンでドラムの人が元HIMなのでフィンランド。ダウナーな鬱系メタルとかゴシック系ってあまり繰り返し聴こうと思えないんだけど、これは何故かちょいちょい聴きたくなった。なんでだろ。
Love Will Kill All/Bleeding Through
アメリカはカリフォルニア州のメタルコアバンド。一度の解散を経て復活したんですが、笑っちゃうくらい何も変わってない。つまり最高。まあ、新譜を聴く意味…となってしまいかねないですが。
A Complex Of Cages/Barren Earth
意外とプログレ風味も強かったので、これじゃあオーペスじゃないか~~とか思ったりもしましたが、本家がもうこういうスタイルは絶対やらなそうなので存在意義としては十分すぎるほどあります。
キーボードのキャスパー(元アモルフィス)が抜けちゃったのは残念だが、ベースのよオーリ=ペッカが居ればこのバンドは安泰だわ…と思ってたらアモルフィスに正式復帰してしまった。このバンドは一体どうなっちまうんだ…
Cobra Speed Venom/The Crown
復活してからの中では最高の出来だと思うし、復活前と比べても良い線行ってると思う。
まあ一度ファンがついちゃうと過去作と比較されるのはしょうがないのでそれは割り切るとして、彼らに求められていることは全て満たしてると思います。
Eyes Set To Kill/Eyes Set To Kill
アメリカはアリゾナ州のスクリーモバンド。いつの間にかスクリームボーカリストが抜け、姉妹の片割れだったベーシストも抜けて割と原型をとどめていませんが如何にも彼女らっぽい曲調は健在。ただ女性ボーカルだけになってスクリーモって感じはなくなったけど、これによってヘイルストームっぽい声を張り上げる系ハードロックみたいな感じになってて、これはこれで時流に沿ってる気がする。
曲自体は粒ぞろいと思うんだけど、曲調がどれも似てるところが何とも歯がゆい…
Unsung Prophets & Dead Messiahs/Orphaned Land
Unsung Prophets And Dead Messiahs
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前作に比べるとスクリームも復活して、プログレデスっぽさもある、気がする。
くどすぎるほどの中東感、メタルらしからぬ神々しさ、メロのキャッチーさはこれまで通りで、デス声の曲が1曲しか無かった前作に比べるとデス声も割と復活していて、ああ良かった、ボーカリストが何かに目覚めてデス声封印しちゃう訳じゃなかったのねって感じでお気に入りです。今年の来日公演もめっちゃ良かったし。
Libyan Glass/Unchain
日本のロックバンド。如何にもおしゃ~な感じは相変わらず、曲も良いと思います。
Galaxy of the Tank-top/ヤバイTシャツ屋さん
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はちゃめちゃな感じ、好きです。ここ最近はこういう冗談とも真面目ともつかないバンドでもわりかしセールスあげてるから頼もしい限り。
以上!!!!!!!!!!!
江東区でインド料理を食べた話
ある日の夜、「インド料理を食べたい」「インドカレーとプレーンナン以外のものを食べたい」というふたつの背反する欲望が湧き上がって来たのでとりあえず目に付いたインドカレー屋へ。
実はこの試み、以前もやっていて、「インドカレー屋でカレーとナンのセット以外のものを頼む会」というのはインドの奥深さを知れる貴重な機会であることを確信していた。
今日はとりあえずココナッツナンで、と決めていたのでとりあえずそれ以外のものを1,2品頼もうと思い、取り合えずネパール料理としてなじみが深いモモを注文。ちょっと時間がかかるとのことだったので、安かった「アルのアチャル」も注文。メニューにはジャガイモの漬物と書いてあったので一体何が出てくるか想像もつかなかったのですがスパイスの効いたジャガイモサラダ(決してポテトサラダではない)みたいなのが出てきた。
メニューでは分からなかったが…とにかく量が多い。ジャガイモどれくらい使ってんだこれ…安かったからって侮ってたわ。
そしてアチャールに苦戦している間にモモが着弾。餡はしっかりマトン。美味し。
モモを食べつつアチャールに苦戦してるとココナッツナンが到着。最初はモモとナンだけじゃ寂しいし野菜っ気が無いからと頼んだアチャールだが、流石にこれは多すぎるわ…
ということで自分は出されたものを絶対に残したくない人だったんですが、アチャールを完食しようとすると身の危険を感じたので少しだけ残してしまいました。
お店の方、スミマセン…ココナッツナンとモモは美味しくいただきましたが、このアチャール、一人で食うにはジャガイモ多すぎだし味が単調で飽きてしまった…
調べてみるとモモはネパール料理(元はチベットが起源らしい)なので、このお店、インド料理と言いつつネパール人がやっているのかな?まあネパールはインドに囲まれてるからモモがどちらにあっても不思議ではないが…
しかし、日本中のどこにでもあるインド・ネパール料理、カレーとナンのセット以外のものをこれからも積極的に挑戦していきたいものです。
千代田区でスウェーデン料理を食べた話
以前スウェーデンに行って北欧料理というものをしり、また食べたいなぁと考えてたら都内にありました。しかも、店名そのまま、レストラン・ストックホルム。
スカンジナビア半島は福祉の国々ではあれど美食の国々ではないようで、例えばデンマークではスモーブロー、スウェーデンではミートボールなど、その国のと言ったらこれ!という逸品が無いわけではなさそうだが、それそのものがそこまで有名では無い上に何だかんだスカンジナビア4カ国は大体食ってるもの一緒な気がする。
だから都内には北欧料理屋ってのが殆どないので食べるためにはTOKYOの一等地・赤坂まで出向いて、しかもめっちゃ静かで大人な雰囲気のレストランに来なければいけないのだ…
しかしここはスウェディッシュなスモーガスボード(ビュッフェ)スタイル、スウェディッシュフードをめちゃくちゃ食いまくれるのが嬉しい…
ビュッフェということでサーモンもあるし、ニシンの酢漬けも数種類あるし、小エビもディルもあるし、スカンジナビアを第2の故郷(勝手に決めた)と掲げる自分としては堪らない光景…スウェディッシュビールを頼んでいただく。
現地では食べられなかった川ザリガニもここでは食える。スウェーデンではザリガニ漁は夏の間だけという法律あるらしいので、すっかり秋めいていた(当時)この季節に食べる贅沢…
現地で見かけたものからよく分からんものまで色々と食べれて満足でした。
そういえば、隣の席に日本人老夫婦と思しき男女と若めのスウェーデン人男性が座っていて、日本人男性が「北欧の国々の言葉は近しいの?」というようなことを聞いていて、スウェーデン人男性が「スウェーデン人とノルウェー人はだいたい意思疎通はできる。でもデンマーク人は言葉は似てるんだけど、口の中にジャガイモを沢山入れた状態でしゃべるような発音だから聞き取りにくい」みたいなことを言ってた…笑
このことと全く同じような表現をネット上で見ていたので、「向こうの人は本当にこんな感じで思ってるんだ…」と感心してしまった。
また北欧行きたくなってきたぞ…
杉並区で中国東北料理を食べた話
ある日杉並区で夜飯難民になった時に高円寺駅前で見つけた台湾魯肉飯の文字。そして店名は「隆意小吃店」。全然読めない。
- ジャンル:中華料理
- 住所: 杉並区高円寺南3-58-21 kkビル2F
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- (写真提供:lil-kid)
- をぐるなびで見る |
やってるかどうかすらよく分からない外観からして名盤(名店)の香りしかしない…ということで入ってみることに。
中に入ると予想以上に狭かったが店内にはお客さんは誰もいなかったので貸し切り。一般的な中華料理屋かと思いきや屋台飯というやおつまみ系のメニューしかなくて一瞬面くらったが羊肉が食べたい気分だったので羊肉串2本(1本180円)をたのむ。
出てきた羊肉はかなりしょっぱくてクミンが効きまくった、いわゆる「控えめに言って最高」なヤツです。
続いてご飯ものを。ここまでくると魯肉飯よりも違うものを頼みたくなって頼んでしまった牛肉麺。
全体的に透き通ってて身体に優しそうなラーメン(矛盾)って感じのイメージでしたが食べてみたら意外と辛い。ただ辛いの苦手な自分が少し汗かいただけで美味しく食べれたのでそこまで辛いわけではないのかも。とても美味しかったですがパクチーがどうしてもダメでそれだけは取り分けちゃいました。すまん。
で、店のおにいさんも一生懸命な感じでとてもピースフルなお店だったので次もまた来てみたいなって思ったんですが…
それからほどなくして再訪してもお店がやってなくて、臨時休業かな?とか思ってたらいつの間にかグーグルマップ上で閉業になってました。無念…
この店、「羊肉」「クミン」「牛肉麺(パクチー入り)」と来て、ここの人、もしや甘粛省は蘭州の出身だったんじゃないか…?とシルクロードの血が騒いだわけなんですが、ネットで調べてみたところ黒竜江省の出身だそう。どこぞそれ。見てみたら東北だったんですね。ハルピン市だけなら知ってました。かってに灼熱の砂漠地帯かと思ってたけど極寒の土地の料理だったとは。
中国、奥深し…